【解説】「一生結婚するつもりはない」人の割合“過去最高”に 条件や結婚観に変化

【解説】「一生結婚するつもりはない」人の割合“過去最高”に  条件や結婚観に変化

【解説】「一生結婚するつもりはない」人の割合“過去最高”に 条件や結婚観に変化

最新の「出生動向基本調査」で、「一生結婚しない」と答えた人の割合が過去最高なりました。また、結婚を考えている人の中では、相手に求める条件や、出会いの方法に変化も見られました。

◇結婚したくないワケ
◇求める条件“●●力”
◇出会いの“主流”は

■「結婚したらお金かかる」 結婚しない人の割合“過去最高”に
国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、18歳から34歳の独身の男女のうち、「一生結婚するつもりはない」と答えた人の割合が過去最高となりました。最新の2021年の調査では男性は17.3%、女性は14.6%でした。2015年に行われた前回の調査より、どちらも5ポイント以上増えています。この結果について12日、街の人にも聞いてみました。

未婚 学生(19)
「できたら、30代までには(結婚)したいなと」

未婚 学生(19)
「結婚はしたいけど、まわりには『しなくてもいい(という)』人はいます」

未婚 学生(21)
「あんまり結婚は考えていないですね。自分の給料を自分の趣味に使いたいので。結婚したらお金かかってくるじゃないですか。その辺も結婚したくない理由の1つ」

“結婚”について 既婚 ピアノ講師(55)
「娘が30(歳)ぐらいなんですけど、全然、興味ない感じですね、結婚に対して。(娘には結婚)してほしいです」

■相手に求める条件 女性の「経済力」や男性の「家事・育児の姿勢」が上昇
調査の中でも、独身の男女のうち半数以上が「一人の生活を続けても寂しくないと思う」と答えています(男性56.7%、女性50.7%)。また、6割以上が「生きがい」となるような趣味やライフワークを持っていて、その割合は過去最高となっています(男性67.0%、女性63.7%)。

一方、徐々に右肩下がりとなっているものの、「いずれ結婚するつもり」と答えた人の割合は8割以上ありました(男性81.4%、女性84.3%)。この人たちが、結婚相手に求める条件というのがどういうものなのか見てみましょう。

男女ともに最も多かったのは、相手の「人柄」でした(男性95%、女性98%)。では、男性が相手の女性に求める条件で、「重視する・考慮する」割合が前回から最も増えたものは、女性の「経済力」です。「48.2%」の男性が、女性の経済力を重視、または考慮しているとわかりました。前回の2015年の41.9%から6.3ポイント増えており、30年前の1992年の26.7%と比べると、20ポイント以上増加しています。

では一方で、女性が男性に求めることとして増えているのは、「家事・育児能力や姿勢」です(96.5%)。

特に「重視する」という割合だけでみると、2015年の57.7%から12.5ポイント増え、70.2%と急増していました。25年前の1997年の43.6%と比べても、30ポイント近く増加しています。

街の人にも、結婚相手にどのようなことを求めるのか聞いてみました。

未婚 美容師(25)
「育児とか家事を一緒にやってもらえる男性がいたら、いいなと。共働きの時代なんで、お互いに協力し合わないとしんどい」

未婚 保育士(25)
「私は食べることが好きなので、食の好みが合うといいな」

既婚 システムエンジニア(23)
「自分の収入だけだと何かあったとき、バランス崩れたときに怖いので、共働きだと二本柱で支えられるので(いいかなと)」

■「親に頼めなくなってきた…」 親世代も経済的なゆとりも影響か
調査結果について、家族社会学が専門の中央大学・山田昌弘教授は、独身者の結婚観について、「調査対象になっている若い世代の間では、“夫婦共働きでないとやっていけない”という感覚は常識となっている。だから、男性は自分1人の給与で生活するのはムリだから、女性に経済力を求めるし、女性は男性と同じように働くなら、“相手が家事育児をしっかり分担するのは当然”となる」と分析しています。

そして、こういう意識を強める最近の傾向としては、「だんだんと、親に子どものことを頼めなくなってきた」という事情もあります。

かつては、親世代はほとんどが専業主婦の世帯でしたが、いまや多くの「おばあちゃん」、孫がいる女性であっても仕事をしています。親世代も経済的なゆとりが小さくなってきていることが、さまざまな結果に影響しているともみられます。

■コロナ禍の前後で“出会い”に変化 「ネットで…」が倍に増加
一方で、結婚するには出会いが必要です。夫婦が知り合ったきっかけは一体何だったのか、新型コロナ感染拡大前の3年間と、コロナ禍を含む3年間を比べてみると、一番減ったのは「職場や仕事」での出会いです(28.2%→21.4%)。

では、何が増えたのかというと、SNSやアプリなど「ネットを使っての出会い」が約2倍に増え、6.0%から13.6%になっていました。1割を超えています。

街でもこんな声が聞かれました。

未婚 会社員(23)
「(今の交際相手と)マッチングアプリで出会いました。自分に合った人に出会える確率が高くなるかな」

未婚 学生(19)
「前まであった出会いの場とかが、コロナでなくなっちゃったから、アプリで出会うっていう人が、結構多くなってると聞いた」

既婚 ピアノ講師(55)
「1つのツールとしてはいいんじゃないかなって、私自身もお見合いで結婚したので、それがアプリになっただけかなって」

このようにアプリなどの活用が増えていることについて、中央大学・山田教授は、「コロナ禍という背景もあるが、今後さらに一般的になっていくだろう」、「日本も欧米並みに利用の普及が進んでいくのではないか。それが結果につながることも、増えていくのではないか」とみています。

   ◇

特に地方では出会いが少ないので、山田教授は「アプリ自体は、出会いの少なさ補ってくれるメリットはもちろんある」とも話していました。ただ、結婚が減って、少子化が進むという構造的な問題を解決するには至っていません。それを解決するには、思い切った政策転換も必要になります。
(2022年9月12日放送「news every.」より)

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